Scene10


子供が出来たことで涼は 前よりもまして 仕事に汗を流した 一方美由紀も 丈夫な赤ちゃんを産もうと冬に季節が進む中 風邪など轢かないように 体調には十分注意をしていた

季節はあっという間に冬が来て 今年は やけに寒さが身に染みるほどの 冷たさだった 仕事が忙しい涼が やっとクリスマスイブに時間を空け 美由紀に会いに来た 普段メールや電話でのやり取りは有ったが こうして

会って二人の共有の時間が過ごせるのは 本当に楽しかった 「美由紀 ちょっとふっくらしたかぁ?へぇへぇ 肥えちまったかぁ?」とからかう様に涼が言った 美由紀は「何よ?久々に会いに来て 第一声がそれなの?失礼ねぇ!

赤ちゃん居るんだからしょうがないでしょう!」と不貞腐れて言う 「へぇへぇ 冗談だぃ 会いたかったぜぇ」と涼が微笑みながら言う 美由紀はその言葉を聞いた瞬間 「涼!」と言ってまた例のごとく涼の腕にしがみつく 

「へぇへぇ 全くぅ なぁんで何時も 腕なんだぁ? たまには ハグでも良いんじゃねぇかぁ?」いつもの如く涼がボヤきながら言った 美由紀は「いやぁ 私は 涼の腕が良い!」またまた 悪戯な目をして微笑みながら言う

「やれやれ 参ったねぇ 終いに 腕が外れちまうぜぇ」なおもぼやく涼であった 「処で 美由紀 赤ちゃんは 順調か
ぁ?」と涼が聴いてきた 「うん 順調みたい」美由紀が言った 「そら良かったぁ 美由紀も 体調には気をつけろよ」

涼が心配して言った 「うん ありがとう 今夜はイブだね ホントは 神戸に行きたかったなぁ」美由紀が残念そうに言った 「まぁ今年は 仕方がねぇ 来年があるぜぇ それも 飛び切りの 天使と一緒さぁ」と涼が粋なことを言う

「あぁ 何か 今の 映画のセリフみたいで キザ過ぎるぅ!」とツッコミを入れる美由紀 「へぇへぇ でも今夜はイブだぁ お洒落に行こうぜぇ!」と涼が言う 美由紀も「そうね!」とまたまた 涼の腕にしがみつく

「たくぅ ハグはねぇのかぁ 腕が取れちまうぜぇ」ぼやく涼 「涼 ぼやかないの!」美由紀が言う 「はぁい はぁい」と諦め言葉で言う涼 

こうして イブの夜も更けて行き まだ二人は いずれやって来る試練など 知る由もなかった


次回続く